超長距離走の世界ランク1位の日本人。〜人の多様性は、認知されているより遥かに多い〜
”激レアさんを連れてきた”という番組で、
超長距離走の日本人選手を紹介していた。
この日本人選手の彼(イシカワさん)は、全く日本では知られていないけど、海外超長距離アスリート界隈ではとんでもない有名人らしい。
それもそのはずで、初主出場した超長距離走の大会で軒並み優勝を飾っているのだ。
24時間の耐久レースでは、250キロを走ったらしい…
普通に考えて24時間歩くのだって、そもそも立っているのさえ辛い…
それを250kmも走り続けるとか尋常じゃない…
常人離れした体力の持ち主だと言えると思う。
と、ここまではイシカワさんが凄いという話なんだが、彼の面白いところはその才能に気がつくまで紆余曲折を経ているところ。
もともと野球部だったのだが、とてつもなく野球が下手。でも周りと違い全く練習で疲れなかったそうで。
「自分は陸上競技向きなんじゃないか?」
と陸上部に入るものの、体力はあっても足が遅く、良い成績は収められなかったらしい。
そのまま時は経ち、社会人になっても趣味で走っていた彼は、たまたま出たフルマラソンの大会で好成績(2時間45分)を納めたが、そんなに疲れていなかったという。
(イシカワさんにとって走ることは歯磨きと一緒みたいです…)
その後オリンピックを目指し練習を積み、選考会に参加したが結果は振るわず…
彼女に振られたり色々とあり、そのショックで半年も走らなくなったという…
(もはや走らない方が病気みたいなw)
しかし、ウルトラマラソン(100km)に出場したことによって、イシカワさんは大きな気づきを得る。
50キロ地点でも疲れることを知らず、ほぼ独走状態のまま優勝してしまったのだ!
(凄いとしか言えない…そう言えば確か100kmの世界記録って男女共に日本人だったような…)
イシカワさんはどんどん国内外の超長距離の大会に出場し、20大会で優勝する絶対王者になっていく。
(この時のトレーニングは、朝50km、夜から深夜に100kmというメニューだったそうで…)
そしてとうとう24時間耐久マラソンに参加。
250km以上を走り、こちらもほぼ独走状態のまま優勝する。
24時間マラソンの世界記録ランキング1位となり、英国営放送BBCにも取り上げられる。
さらに、スパルタスロンという世界で最も過酷と言われる大会でもダントツ1位で優勝してしまう。
結果、その界隈で超有名人になりました。
(って凄い話なんですけど、番組で喋るイシカワさんのキャラも面白かったw)
凄い人ってことは分かってもらえたと思う。
ただ、ここで注目して欲しいのは、
彼自身、自分の才能に気がつくまでかなりの時間がかかっていたこと。
一般的に、運動神経と一括りにされてしまうが、体力はあっても足が早くなかったり、球技が下手だったり、能力に差があるところが今回の注目ポイント。
向き不向きと言われている中でも、向いているものの中のさらに向いているものや、向いているものの中でも向いていないものなど、細かくわけていくと人の数だけ特別な才能はある。
これを上手く活かしていく社会が、
”多様性を尊重する社会”なんだろうなぁと思った。
今回紹介したイシカワさんのように、自分の才能になかなか気付かずに生きている人は多いんじゃないのか。
それを探して見つけていけば、一人一人が楽に、かつ効率よく働けるようになる。
ヒアリングと分析を合わせて、人を導く仕事。もしかしたらこの先大きな需要になるかも!?
と、色々と考えてたわけです。
皆さんも、皆さんの周りにいる
「こいつダメだなぁ」って人を分析してみてください。
もしかしたら、案外凄い能力を秘めた人かもしれませんよ!
そんな風に人を見ていると、多くの学びがあるので、思考を巡らせてみて下さい!
それではまた!