変わった僕の、変なブログ。

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古き良きを履き違えてる人間が多すぎる。

 

”古き良き”と聞くと、大抵の人間は「古いものを大切にする」という認識しか持っていない。

 

しかし、”古き良き”の意味にはもう1つ重要なものがあることをご存じだろうか?

 

浅草の浅草寺を例に書いていこう。

浅草寺五重塔の瓦屋根は改修工事が行われていて、現在はアルミ合金の瓦屋根になっている。

 

このアルミ合金の瓦屋根を巡って、派閥争いがあったらしい。

以下引用

■土瓦とアルミ合金の大論争
五重塔の再建時には興味深い論争が起きている。再建された五重塔は、デザインは伝統的なものだが、鉄筋コンクリートで造られ、多くの新技術が取り入れられていた。高さも15メートル高くなった。

論争の原因になったのは屋根の素材である。

 

当初、屋根には伝統的な土瓦が用いられるはずだったが、軽量で耐久性のあるアルミ合金が候補に挙がったのだ。はたから見れば、どちらでも良いような気もするが、浅草寺内部は土瓦派とアルミ合金派に二分された。

 

土瓦派の主張は、「飛行機や食器に使われるような新素材を伝統的な寺院に用いるべきではない」というものだ。一方、アルミ合金派は、「そもそも寺院はその時の最高技術を集めて造られてきており、現代ではアルミ合金こそふさわしい」と反論した。実際、関東以北の寺院には銅で屋根を葺(ふ)く寺も多く、「金属蔑視は不当だ」と主張したのだ。

 

と、こんな感じで2派閥に別れていた。

結果的にはアルミ合金の瓦が使われたのだが、その理由として「浅草寺が造られた当時も、その時ある最新技術で建てられたのだから、その意志を継ぐべきだ」という意見が通ったらしい。

 

上に挙げた例からも分かるように、

”古き良き”とは、古いものを大切にすると言う意味合いだけではなく、その意志を継いで新しいものを作り上げることにある。

 

その知識を持っていれば、

「最近の若者は何も分かっとらん!」などと言う本当に何も分かってない人間は減るのかもしれない。(そう願いたい)

 

ただ、古いものを古いまま現代に残すことは難しい。

だからこそ、新しい時代の価値観を取り入れつつ、伝統を活かすというとても難しい課題を見据えなければならない。

 

そうでなければ、後継者はもちろん伝統技術は、己の傲慢さによって途絶えてしまうことになる。

 

ということを肝に銘じて欲しい。

頭の硬い人達に向けて(´ー`)

 

終わり。