戦争とコロナウィルスから見る人間の特性。
最近、新型コロナウイルスが猛威を奮っている。
それに加えてデマ情報などが広がり、関係ない品物の供給が増えたり、なんだかおかしなことになっている。
混乱に乗じて、ビジネスチャンスと捉えている人間はそう少なくはないんだろう。
株などを見ても、買い時だとSNSで発言している人がいたり、マスクを転売している人もいる。
常に客観視や別の視点を持って現状を捉えている人間は、今の事態を良くも悪くも利用している。
そして、いつも情報に踊らされているのは、利用されている人間だけなんだ。
たまたまテレビを見ていたら、3月10日におきた東京大空襲の特集をしていた。
東京大空襲のことについて話す訳では無いけど、そこから少し戦争とコロナウイルスの関係性を考えてしまった。
知らぬものは常に情報に踊らされ、踊らされていることにさえ気付かない。
戦争の時もそうだったのだろう。
敵は悪い人間で、それから国を守るために戦う。
そうしないやつは国家への反逆として罰を受ける。
上から与えられる情報だけが全てで、彼らには疑う余地などなかった。
それ故に正義を掲げ、それを信じて罪なき人間同士が望まぬ戦いに身を投じたのだ。
そこから人は何を学んだのだろうか?
戦争の恐ろしさを学び、戦争をやめたのだろうか?
情報を鵜呑みにすることをやめ、考えることが大切なんだと知ったのだろうか?
いいや、きっと何も学んでいない。
ここでコロナウイルスによって起きていることを合わせて考えてみれば分かる。
トイレットペーパーが不足するという根拠の無いデマに踊らされて、人々は大量にトイレットペーパーを買い求めた。
いとも簡単に騙されている。
しかもそれは集団に伝染していく。
まるで宗教のように、ある一定の人間が信じてしまえば、つられて信じる人間が増えていく。
それが広がれば広がるほど、思考を失った信者は増えて、勝手に嘘の情報が真実になる。
その繰り返しは歴史は歴史の中で何度も起きてきたことなのだろう。
だから宗教は存在するし、戦争は今も続いているんだ。
今回起きたコロナウイルスのパンデミックは、果たしてどんな結末を迎えるのだろうか。
個人的に、日本社会に対しては良い尻たたきになったと思う。
これだけ技術が進歩しているのに、なかなか活かせてなかったリモートワークなどの技術利用が広がるきっかけを作ってくれたと思う。
自分たちの命が危機に瀕したことにより、会社の対応に対する憤りや、社会に対する憤りもより表面化した。
これで社会全体が変わっていくのなら、意味のある事だったのだろう。
何も変わらなければ、まだまだ尻たたきが甘かったのだろうし。
この経験が日本のみならず人類にとって価値のあるものとするかどうかは、自分達人間次第なんだろうね。