人の持つベクトル。その方向を多様性と言うのかもしれない。
人の多様性については何度か記事を書いているけど、それをもう少し分だけわかりやすくするために、ベクトルという概念を織り交ぜて書いてみようと思う。
個性と多様性
いきなりベクトルからちょっと離れて個性の話をしていこう。
個性というの読んで字のごとく個の特性だ。
その様々な個性たちのことを集めて多様性と呼んでいる。(たぶん。僕の認識があってれば。)
で、この個性というのが今回題材になってる人のベクトルに繋がってくる。
個性とベクトル
個性を言い換えるなら、それは興味の方向、
つまり、ベクトルなんだと思う。
これを得意不得意で分けて考えてみる。
例えば、僕の持つ”メモ”というカテゴリーへのベクトルは、クオリティに向いている。
僕にとってのメモは、ただ単に書き留めをするものではなく、自分の思考の記録であり、発想の種だ。
そして、逆に言えば世間で評価されるような”頑張っているフリをするためのメモ”とは全く逆のベクトルであり、それが苦手でもある。
ベクトルが向いている方向の物事を頼めば、その人間のベクトル、つまり個性がより効率的に反映されて、大きな結果を産んだり、簡単に物事が運んだりする。
その逆で、ベクトルが全く向いてない物事をやらせても、結果は着いてこないし、他人が簡単だと感じることでさえ出来なかったりする。
だからこそ、
ベクトルの向きを意識すること=多様性
が大切なんだと言うことを伝えたい。
これは、社会の組織体系においても同様に、切っても切り離せないものでもある。
社会におけるベクトル
人に指示を出す者が、効率よく結果を出すために何より意識しなければいけないもの。それが人の持つベクトル。
だけど、それは何も指示をする人間だけが意識すればいいというものでも無い。
僕の好きな番組の1つにSEVEN RULE(セブンルール)という番組がある。
社会で働き、それなりに自分の立場を確立した女性たちの、7つのルールを放送している番組だ。
これを見ていても思うが、人の成功や幸せのベクトルは人によってバラバラで、全く違う。忙しさを充実していると考える人もいれば、暇こそ充実なんだと考える人もいる。
成功のための道のりだって、自分の苦手なことを克服するためだったり、逆に自分が好きなことだからやり切れたという人もいる。
一人一人が持つベクトルは、色々な方向に向いていて、その人本体の大きなベクトル(生き方や幸福の価値観など)と、
一つ一つの物事に対するベクトル(食べ物の好き嫌いや、得意不得意など)の大きく2つに別れると思う。
社会組織での人との関係性では、なるべくその人の本体が持つベクトルを意識して、そこから細かいベクトルを汲み取っていくと、上手く物事が運ぶんじゃないかな。
もっと言うなら、大まかに全体のベクトルの向きを定めたら、あとは自由にさせればいい。
”売上を上げる”という目標があって、それを結果として出すための方法が他にあるならば、スーツを着なきゃいけないとか、遅刻をしちゃいけないとか、そういう細かいベクトルは個人に任せるべきだろう。
それが信頼というものだし、責任というものだと思う。
チームのベクトル
チームで何かをする、もしくは小さな会社で少人数で何かをする時のベクトルは、もう少し細かく考える必要がある。
「全く同じ方向を向いている人を集めればいい!」と考える人もいると思うけど、それはそれで危険。
少しでも目的や目標に変化が生じた時に誰も対応出来ないから。
だから、もし少人数やチームで目指すならば、目標や目的方面に向いているけど、真っ直ぐではないメンバーをそろ得た方がいい。
そうすれば、初めに定めた目標や目的に変化が生じたとしても誰かがその変化した方面に近い方向を向いていて、対応できる可能性が上がるから。
もちろん真逆の方向のベクトルを持つ人を入れてしまうのはダメだけどね。
ある程度バラバラのベクトルを、上手く組み合わせて対応出来ることが良い組織やチームなんじゃないかな。
まとめ。
そんなわけで、自分のベクトルをみなさんも考えてみてください。
物事への向き不向きだったり、人間関係の合う合わないだったり、色々な方向があると思います。
それを意識して、自分のベクトルに逆らわないようにすると、楽に生活できるようになりますよ!
自分のベクトルにそった生き方(マイルール)を見つけてくださいね!
おわり。