ストレスと想像力。
ストレスは想像力を奪っていく。
いや想像力だけじゃなく、思考力も奪っていく。
洗脳とはこんなものなんだろうと、毎回経験する度に思う。
人間関係の理不尽を経験する度に。
周りに味方もなく、自分だけが間違いを指摘している時になんてまさにそれだ。
おかしい事が正しくて、
自分だけが間違っているんじゃないか。と。
頭がおかしくなってくる。
多分それが続いて心が折れた時、
「洗脳」と呼ばれる状態になるんだと思う。
そこまで行かなくとも、諦めてしまうことで心を守り、仕方ないと思うことで、自分を保つ状態になっている人は少なくない。
そうなった人々は、子供に「社会に出たらもっと大変だ」という。
社会にでたら?いいや、ずっと大変だ。
大変な思いをしてきている子供からすれば、学校もただの社会の延長線上にある。
想像力を持ち続けていたら、そんな主観的で一方的な言葉が出てくるだろうか?
もしかしたら、凄く甘やかされて育ち、社会に出てから厳しさを知ったと言うなら、そんなことを言うのも仕方ないかもしれない。
そうでなければ、僕達にだって子供の頃には子供なりの悩みや苦悩があったはずだ。
将来への不安や、人間関係の不安、常に競走させられる学力など。
忘れてしまっているかもしれないが、確かにあったはずなんだ。
ストレスにさらされて、自分に余裕がなくなってしまい、想像力も思考力も奪われて今しか見えなくなった。諦めてしまった。
その状態が良いとは決して言えない。
その周りには、似たようなものしかなくなり、似たような状態が伝染していく。
少なくともそこに成長はない。
そして進歩もない。
そんな所に引きずり込むことを、
「大人になれ」なんて適当な言葉で若者を道ずれにするのやめて欲しい。
それは大人になるのではなく、
あなたになるための方法だからだ。